広島県道241号
ホーム停車場のない停車場線
◆概要
●路線名:筒賀停車場線
●所在地:広島県筒賀村(現・安芸太田町)、加計町(現・安芸太田町)
●旧鉄道路線名・旧駅名:JR可部線 田之尻駅
●鉄道廃止日:2003年12月1日
●撮影日:2004年5月6日
※広島県道241号筒賀停車場線は、2009年2月に廃止されました。
◆写真紹介
[1]
広島県道241号は、2003年12月に可部〜三段峡間が部分廃止になったJR可部線の旧田之尻駅と国道191号を結ぶ全長300m弱の県道。県道指定された当初、駅名は「筒賀」だったが、1969年7月に可部線の加計〜三段峡間が延伸開業した際、開業区間に新たに筒賀村の玄関口として筒賀駅が設置されることとなり、それまでの筒賀駅は田之尻駅と改称された。以降、県道の路線名の変更はなく、田之尻駅とは別に筒賀駅があるのに、「筒賀停車場線」自体は田之尻駅に通じるという奇妙な状況となっていた。写真は国道191号交点に立つ県道241号の標識。 (写真拡大
 
[2]
国道191号から分岐するとすぐに川幅がゆったりした太田川を渡る。川の手前が加計町、対岸が筒賀村である。
写真拡大
 
[3]
橋を渡り終えると、対岸を太田川沿いに走る県道304号(中筒賀下線)に合流する。田之尻駅が廃止されて約半年経つが、「左・田之尻駅」の標識は設置されたまま。県道241号はここで左折である。
写真拡大
 
[4]
総延長では県道304号に全く歯が立たない241号も重用区間では格上。ただ、電光掲示板は県道304号の情報を表示している。
写真拡大
 
[5]
[4]地点のすぐ先で可部線の踏切跡を通過。警報機、遮断機は撤去済で、路面も真新しいアスファルトに覆われている。
 
[6]
踏切跡のすぐ先で、今度は県道303号(上筒賀筒賀停車場線)が右方向へ分岐。僅か300m弱の短区間ながら3県道の複雑な絡みが展開する。なお、この先県道303号を進むと、「旅先の情景4」で紹介した井仁の棚田に通じている。
写真拡大
 
[7]
[6]地点で左折し、小さな橋を渡ると、そこはもう旧田之尻駅前。元々駅舎はなく、片側1面のホームに待合室があるだけの小じんまりとした駅である。県道241号はここまでだが、県道304号はこの先も太田川右岸を可部方面に向かって延びている。
 
[8]
線路上から可部方面を望む。廃止後まだ半年しか経っていないため、撤去された駅名標と錆びた線路を除いては、ほぼ現役当時の状態を保っている。
 
[9]
一方の三段峡方面の眺め。線路上に見える柵の向こうに[5]の踏切跡がある。
 
[10]
待合室の内部。ゴミ箱は置かれたまま。壁の時刻表は黒いシートに覆われている。
 
[11]
ホームの土手に咲く可憐な花。列車は来なくなったが、太田川沿いの小さな集落に面した駅跡は、しばし日常生活を忘れてのんびりするには最適。整地されることなく、いつまでもホームが花々で彩られることを願いたい。
写真拡大
 
◆付記
 
県道241号筒賀停車場線の廃止と同時に、本編[1]〜[6]の区間は、新たに県道303号「上筒賀津浪線」(上筒賀筒賀停車場線から路線名変更)に指定されました。また、2010年5月現在、旧田之尻駅のホームや待合室が健在であることを確認しています。
 
[12]
[1]と同じアングルで2010年に撮影。県道303号の標識に交換され、市町村合併により「筒賀村」の標識も外されている。
[2010/05/07撮影]

ホーム停車場のない停車場線