高知県道227号
ホーム停車場のない停車場線
◆概要
●路線名:山北岸本停車場線
●所在地:高知県香我美町(現・香南市)
●旧鉄道路線名・旧駅名:土佐電気鉄道 岸本駅
●鉄道廃止日:1974年4月1日
●撮影日:2005年4月30日
◆写真紹介
[1]
起点の県道30号(香北赤岡線)交点から県道227号の走行を開始。旧岸本駅までの道のりは約5kmである。
 
[2]
起点から100mほど走ると、早速、県道標識が現れる。補助標識の「香我美町」は、合併と市制施行により2006年3月より「香南市」となる。
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[3]
徳王寺付近の県道231号(山川野市線)交点手前には、一部1.5車線区間が残る。県道227号はこの先数十mで左折となり、直進は県道231号だが、手前に案内標識はない。
 
[4]
左折後は、田園地帯のストレートが続く。写真は起点(県道30号交点方向)を向いて撮影。
 
[5]
ストレート区間が終了し、終点が間近に迫ったところで、旧国道55号と交差する。写真は交差点から旧国道の高知市方面を撮影。幅員は1.5車線で、昔ながらの街道の雰囲気が感じられる。
 
[6]
[5]の交差点に面して建っていた「安政地震の碑」。安政元年(1854年)の大地震の様子を記して、人々に地震に対する備えを忠告した碑とのこと。
 
[7]
旧国道交差点から100mほどで国道55号交点へ。現場の状況を見る限り県道227号は国道に突き当たって終了しているようだが、果たして岸本駅跡はどこなのだろうか。早速、地元のおばちゃんに聞いてみたところ、正面に見えている高架下辺りではなかったか、とのこと。そう、その高架とは廃止になった土佐電気鉄道安芸線の生まれ変わりとも言える土佐くろしお鉄道である。2002年開業の土佐くろしお鉄道は、一部区間で土佐電気鉄道の用地を利用しており、ここ岸本駅跡もその例かもしれない。しかし、土佐電気鉄道の旧駅全てが新線で復活したわけではなく、現在、岸本駅跡は新線では単なる通過地点になっている。(写真拡大
 
[8]
土佐くろしお鉄道の高架の南側から県道227号を振り返る。旧岸本駅の遺構であるが、新線建設で整地されたためか、確認することができなかった。なお、写真左側の川に廃線の橋台が残っていないか確認したが、これもなし。それもそのはず、この川は土佐電気鉄道廃止後に掘られたようだ。

ホーム停車場のない停車場線