福島県道227号
ホーム停車場のない停車場線
◆概要
●路線名:下館停車場線
●所在地:福島県猪苗代町
●旧鉄道路線名・旧駅名:磐梯急行電鉄 会津下館駅
●鉄道廃止日:1969年4月1日
●撮影日:2004年7月1日
◆写真紹介
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県道227号は国道115号の長瀬川橋のたもとから分岐する。分岐直後には県道標識がしっかりと立っている。
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国道115号から数百m走ったところで磐梯山を振り返る。梅雨の時期にしては珍しく空気が澄んでおり、青空と山肌の緑のコントラストが見事である。
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さらに前進すると、程なく下館の集落内に入り、幅員も1.5車線となる。道路地図によるとこの先の交差点で県道227号は左折のはずだが、案内標識の類は一切ない。
 
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左折直後の県道227号。1.5車線の集落内道路が続く。
 
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左折地点から約200m進むと、2車線の県道323号(野老沢川桁停車場線)にぶつかる。県道227号の単独区間はここで終了で、あとは便所が残されているという駅跡を探すのみである。
 
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[5]の地点を左折しさらに約200m進んだところで、道路左手に木造の小さな建屋が現れた。
 
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近づいてみると、その建屋はまぎれもない便所だった。過去の磐梯急行電鉄の存在を伝える数少ない遺構の1つである。
 
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便所の内部。今では陶器の資料館でしか見ることのできないような染付きの便器である。使用に耐えうるかどうかの問題はあるが、このような便器が残っている便所は大変貴重であると言えるだろう。
 
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線路跡は県道の下敷きになっているため、駅跡の手掛かりとなるのはこの便所のみ。こうやって見ると、鉄道廃止後35年が経過しているにもかかわらず便所が現存していることが奇跡に思える。
 
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県道を挟んで便所の向かい側にある旧JAあいづ長瀬支所の建物。入口上部に右書きで「長瀬農業組合」と書かれているなど、こちらもかなり歴史を感じさせる建物であるが、つい最近、支所の統廃合により閉鎖されたらしい。今後、道路向かいの便所と同様、生き長らえることができるであろうか。
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ホーム停車場のない停車場線