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◆概要 |
ここで紹介するのは、1992年11月にいわき市から伊達町(現・伊達市)まで走ったときの記録である。ダート走行ができた反面、国道トレースには非常に苦労したドライブであった。 (表題の月舘町は2006年1月の合併により伊達市となっています。) |
◆走行記 |
暖房をかけながら仮眠すること約1時間半、5:15頃目覚める。既に空が白んできており、買っておいたおにぎりを1つ食べて、5:25、399号走行を再開。隣の友人はまだ寝たままである。 小野町へ抜ける県道が分岐すると、国道399号は阿武隈山地へと分け入っていく。ここから川内村の中心部までは、いわき市〜伊達町(国道4号交点)間の399号の中でも特に沿線人口が少ない区間であり、最もダートが期待できる区間である。 上小川付近で2車線区間も尽き、いよいよ1〜1.5車線の山道に。急カーブが連続し、勾配もかなりきつい。隣の友人は、右に左に倒れつつも、まだしぶとく寝ている。 そのうち、舗装がまだ真新しい区間が出現した。もしかしたら最近までダートだったかも知れない。また、下戸渡の集落を過ぎたあたりでダートが出現したが、これは工事ダートだった。 その後もダートが現れることはないまま、川内村の中心部へ。この時点で、399号へのダートの期待は、ほとんどしぼんでしまった。 さて、川内村の中心部で、399号には左折ポイントがあるのだが、そこを直進してしまい399号に入って初のミスコース。確かに道路地図を見れば分かるし、既に起きている隣の友人にナビをしっかり頼まなかったのも悪いが、やはり手前の案内標識に「399号左折」という案内がほしいところ。幸いすぐに間違いに気付き、無事に399号に復帰したが、ミスコースはこれだけでは済まなかった。 次は川内村の隣、都路村の中心部。国道288号交点の直前で399号は右折となるのだが、ここも直進してしまい、2回目のミスコース。今度は隣の友人がすぐに間違いに気付き事なきを得たが、右折ポイントには案内標識類は全くなく、よほど注意していない限り、一発で正しく進むのは難しいだろう。 その後の葛尾村は特に問題なく通過したが、登館峠を越えて「浪江町」の案内板が現れたとき、浪江町=海沿いというイメージがあったので、また道を間違えたかと一瞬不安に。しかし、道路地図を見て、浪江町の町域がかなり内陸に入り込んでいることを確認し、納得した。やはり、既に2回も道を間違ったため、ちょっと神経質になっているようだ。 にもかかわらず、3回目がやってきた。場所は飯舘村臼石の県道交点。399号左折のところを、またまた直進してしまった。ここも道路地図を見ていれば分かりそうな箇所だが、手前には「399号左折」を示す案内はなく、「直進・月舘」という案内標識があるのみ。しかも、実は399号の向かう先も「月舘」なので、間違うのは無理もないのである。それにしても、直進方向は県道であり、ここから月舘町へは、国道よりも県道経由がメインということなのだろうか。 そして、臼石で無事に399号に復帰したと思いきや、何と、臼石から僅か2km余り走ったところにある399号右折ポイントを見落として直進してしまい、4回目のミスコース。少し走ったところに県道標識が立っていて間違いに気付いたが、危ないところだった。ここまで来ると、やはり睡眠不足で注意力が散漫になっているのかも知れない。 |
399号のダートは、ほぼ諦めていただけに、喜びもひとしおである。早速、カメラにフィルムを入れ、国道標識の前で写真撮影。峠といっても近くには民家も建っており、どちらかというと平凡な農村風景である。一見、なぜこんなところにダートが残っているのか不思議に思うが、恐らく、飯舘村〜月舘町間の交通流動は県道経由がメインとなっていて、399号の整備が後回しにされたのだろう。 写真撮影の後、1車線ダート区間をゆっくり進む。しかし、ダート区間は短く、0.5km走ったところで拡幅工事現場が現れ、さらに0.2kmで拡幅済みの舗装区間となってしまった。この調子では、ダート区間に拡幅舗装の工事が及ぶのも時間の問題だろう。 一方、国道トレースであるが、この後、国道349号との重用区間となった保原町の中心部で大きな罠が待っていた。実は国道には西向きの一方通行区間があるのだが、その手前の案内標識が一通区間への侵入を阻止するような書き方だったので、見事に国道とは別の道に誘導されてしまったのである。付近を散々走り回って、ようやく国道のルートを把握することができたのだが、いわき市からのミスコース回数は、実に5回を数えることとなってしまった。 |
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