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◆概要 |
大峠トンネル開通により、従来の峠道はその使命を終え、現在は通行止となっている。しかし、大峠トンネルを含む大峠道路のうち一部が未開通である関係で、従来の峠道はいまだに国道として存続している。 ここで紹介するのは、大峠トンネルが開通する約2年前の1990年10月に、山形県側から福島県側へ大峠を越えたときの走行記である。 |
◆走行記 |
入田沢付近で、「国道121号大峠 道路未改良のため大型車両通行止」の立看が現れ、ようやく前途多難を予感させる雰囲気が漂ってきた(写真1)。 さらに進むと、2車線の工事ダートが出現。周囲には、ところどころ旧道の路面が見られ、間近に迫った大峠トンネルの開通に合わせて線形改良工事を行っているのであろう。 工事ダートが尽きたところで、建設中の大峠道路との分岐点となり、いよいよ峠道である。既に新道のほうが道なりとなっていて、現道が新道から分岐する形となっていた。 峠道に入ると、1〜1.5車線のカーブ連続区間となる。日曜日とは言え、予想以上に通行車が多く、狭い部分での行き違いに結構気を使わなければならない。 しばらく走ると、国道標識とともに、「これより山道、転落事故多し」という立看が現れた(写真2)。なるほど、確かにガードレールが少なく、途中停まったところでは、数十メートルもの断崖にもかかわらず、ガードレールがなく、ハンドル操作を誤れば谷底へ一直線という箇所もあった。 峠道を登るにつれて、次第に美しい紅葉が見られるようになった(写真3)。運転しながらだとさすがに危ないので、何度となく停まっては紅葉を見物。これだけきれいと、紅葉の名所と言っても過言ではなく、通行車が多いのもうなづける。 |
2 「転落事故多し」の立看 (写真拡大) |
3 紅葉の峠道 |
大峠からの展望をしばし楽しんだ後、短いトンネルを抜けて、福島県へ。福島県側の峠道はヘアピンカーブの連続だったが、道幅は山形県側よりも幾分広く感じた。 |
4 国道121号のダートを行く (写真拡大) |
5 ダート区間にあった国道標識 (写真拡大) |
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