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◆概要 |
●路線名:美砂子郡線 | |
●島名:戸島(とじま) | |
●所在地:愛媛県宇和島市 | |
●撮影日:2005年4月30日 |
◆写真紹介 |
[1] 戸島は愛媛県宇和島市の西方約20kmの宇和海に浮かぶ面積約2.8km2、人口約500人の島である。戸島への足は宇和島港から出港する盛運汽船の高速船「あけぼの」。1日に3往復の運航で、11:35出港の第2便に乗船する。 |
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[2] 宇和島港から1時間弱の乗船で戸島の南の玄関口、本浦港に着岸。高速船は、この後、島の北側の小内浦港にも寄港するが、今回はこの本浦港から島の県道歩きを開始する。 |
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[3] 道路地図によると、戸島の県道291号は、島の最南集落の美砂子を起点として、本浦、大内浦を経由し小内浦に至る第1ルートと、大内浦付近から分岐して島の最北集落の郡に至る第2ルートの2ルートが存在している。本浦港からは、まず、第1ルートの小内浦を目指して県道をたどることにした。 |
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[4] 本浦の集落内では、早速、道路沿いに「愛媛県」のシールが貼られたカーブミラーを発見。 |
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[5] 本浦集落のはずれでは城山トンネルが口を開けていた。銘板には「2001年7月、愛媛県」の文字。離島でも道路改良は着々と進行している。 |
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[6] トンネルを抜けると家並が途切れ、左側からは崖が迫ってくる。 |
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[7] 本浦から約15分で大内浦集落にある戸島小学校へ。島の最北集落、郡へ至る第2ルートがここで左に分岐しており、後ほどここへ戻ってくることになる。 |
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[8] 大内浦集落を行く。県道沿いに数軒の民家が建つだけのこじんまりとした集落である。 |
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[9] そして、本浦から歩くこと約30分で、第1ルートの終点、小内浦集落に到着。高速船が発着するだけあり、本浦と同様、まとまった数の家々が建ち並んでいる。 |
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[10] 小内浦でUターンし、再び[7]の戸島小学校へ。小学校脇の第2ルートに入り、郡を目指す。 |
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[11] 郡は今まで歩いた東海岸とは逆の西海岸に位置するため、島の背骨である山を越えなければならない。第2ルートは早速、山の斜面に取り付き、登り坂が始まった。 |
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[12] その道中に立っていたカーブミラーには、何と「宇和島市」のシールが。その後、「愛媛県」のシールが貼られたカーブミラーも現れ、結局、県道か市道かの判断はできなかった。 |
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[13] 峠へと向かう第2ルート。第1ルート交点から幅員はほぼ1車線で、離合箇所もほとんどない。第1ルートと比較すると、明らかに格落ちしているように感じられる。 |
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[14] 標高が上がるにつれ、右側には宇和海の展望が広がるようになった。下に見えている漁港は、さきほど到達した第1ルートの終点、小内浦港である。 |
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[15] そして、第1ルート交点から歩くこと約30分で、ようやく峠に到着。今日は4月にしては気温、湿度とも高く、ここまででかなりの大汗をかいてしまった。 |
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[16] 峠から先は、西海岸の斜面を下っていく。郡集落までは、まだ約2kmもの道のりが残っている。 |
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[17] 峠から2〜3分下ったところで、遂に戸島に来て初めて「愛媛県」の標柱を発見。第1ルート交点から峠までは県道・市道の判断がつかなかったが、ここでようやく県道の確証を得ることができた。 |
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[18] そういえば、峠を過ぎてから明らかに幅員も広がっている。道路状況を見る限り、第2ルートは峠以降のみ県道という気がする。あるいは、第1ルートの終点、小内浦から峠までの間が実は登山道県道でつながっていて、もともと県道としては美砂子〜郡間が1本のルートということもあり得るが、真相や如何に。 |
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[19] 長く感じられた峠から先の道のりだったが、ようやく県道291号の終点、郡集落が眼下に姿を現した。 |
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[20] 14:30、郡集落に到達。第1ルート交点からはほぼ1時間を要した。当初の想定よりもかなり余分に時間がかかっており、ここへ来て初めて時間的余裕がないことに気付く。本当は1時間程度の休憩で海を見ながらゆっくりと弁当を食べたかったのだが、結局、15分程度に切り詰めることになってしまった。 |
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[21] 来た道を戻る前に、郡集落の中を手短にのぞくと、実はほとんどの家が空家だった。その立地条件の悪さから人々が集落から離れていってしまったのであろう。 |
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[22] 郡を14:45に出発すると、できる限りの早足で再び峠を越え、何とか約50分で出発地点の本浦へ。県道歩きとしては、まだ島の最南集落、美砂子までの往復が残っており、休む間もなく、今度は美砂子に向けて歩き出す。 |
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[23] 美砂子集落には本浦から約10分で到着。 |
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[24] 美砂子集落からは、さらに島の最南端、道が途切れるまで歩いたが、結局、県道の起点がどこなのか判然としなかった。 最南端付近で出会ったおばちゃんから、「船に乗るんだったらもう戻ったほうがええよ」と言われ、せかされるように本浦港へ。16:28出港の高速船には無事に乗船し、慌しかった戸島を後にした。 |
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